夏季オリンピックの次回開催地はどこ?LA28の全貌と歴代の歴史を徹底解説
フランス・パリの熱狂から時を経て、世界のスポーツファンの視線は早くも次なる大舞台へと向けられています。4年に1度、世界中からトップアスリートが集結するスポーツの祭典である夏季五輪は、単なる勝敗の場を超えて国際社会の技術力や都市変革の象徴として進化を続けています。
熱戦の記憶が色濃いパリオリンピック2024を経て、現在は2028年ロサンゼルス大会(LA28)へ向けた準備と競技選考が本格化しています。本稿では、オリンピックの根幹を支える正式名称の由来や4年周期の歴史的背景から、今後の開催地一覧、さらに夏季冬季の仕組みの違いまで、最新の動向を余すところなく整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 次回開催地:2028年の夏季五輪はアメリカ・ロサンゼルス(LA28)で開催され、続く2032年はオーストラリアのブリスベンに決定。
- 正式名称と歴史:公式名称は「オリンピアード競技大会」であり、古代ギリシャの4年周期の暦「オリンピアード」に由来する。
- 注目の競技動向:都市型スポーツの定着や追加競技の再編が進み、パリ大会の成果と課題を踏まえたサステナブルな運営モデルへシフト中。
【基本構造】正式名称「オリンピアード競技大会」の由来と4年周期の歴史
夏季オリンピックの正式名称は、フランス語で「Jeux de l'Olympiade」、英語で「Games of the Olympiad(オリンピアード競技大会)」と規定されています。国際オリンピック委員会(IOC)の憲章においても、単なる「Summer Olympics」は通称であり、公式記録や憲章上の法的な呼称はオリンピアード競技大会と定められています。
この「オリンピアード」という語源は、古代ギリシャにおける4年間の暦の単位に由来します。1896年にピエール・ド・クーベルタン男爵の提唱によってアテネで近代オリンピックが復活した際、この4年周期がそのまま受け継がれました。夏季大会の回数は「大会そのものの開催数」ではなく「4年周期の単位(第〇回オリンピアード)」を数えるため、過去の戦争で中止となった大会(1916年ベルリン、1940年東京、1944年ロンドン)も欠番とならずに回数としてカウントされる特徴があります。
【徹底比較】夏季オリンピックと冬季オリンピックの仕組み・規模の違い
同じ近代オリンピックでありながら、夏季大会と冬季大会ではその成立過程や参加規模に明確な違いが存在します。冬季オリンピックは1924年のシャモニー=モンブラン大会から独立して始まり、1992年のアルベールビル大会までは夏季と同じ年に開催されていました。しかし、放映権の配分やメディア露出の最大化、開催自治体の負担軽減を理由に、1994年のリレハンメル大会から2年ずらした偶数年の交互開催へと移行しました。
夏季五輪は陸上や競泳などの普遍的な競技を中心に世界200以上の国・地域が参加するメガイベントであり、アフリカや中東、南米など気候帯を問わず幅広い地域が参戦します。一方の冬季五輪は、氷上・雪上という環境的制約から参加国・地域は約90前後に絞られ、施設維持や気候変動への対応がより鋭く問われる傾向にあります。
【歴代と未来】夏季オリンピック開催都市の変遷と今後のスケジュール
近年の夏季大会は、過度なインフラ投資を抑制し、既存施設の徹底活用を掲げるIOCの「アジェンダ2020」を軸に選定されています。過去の記念碑的大会から直近のパリ、そして次世代の開催都市に至る変遷を以下の表にまとめました。
| 大会回数 / 年 | 開催都市(国) | 大会の特徴・主なトピックス |
|---|---|---|
| 第32回(2021年) | 東京(日本) | パンデミックによる史上初の1年延期。無観客開催とスケートボード等新競技の躍進。 |
| 第33回(2024年) | パリ(フランス) | 開会式をセーヌ川で実施。コンコルド広場での都市型スポーツ展開と既存施設95%活用。 |
| 第34回(2028年) | ロサンゼルス(アメリカ) | LA28。1932年、1984年に続く3回目の開催。完全民間主導型と広域既存会場の活用。 |
| 第35回(2032年) | ブリスベン(オーストラリア) | メルボルン、シドニーに続く豪州第3の都市。新方式(優先候補地選定)による決定。 |
公式発表資料によると、IOCは開催都市選定のプロセスを抜本的に改革しており、巨額の招致レースによる財政破綻を防ぐため、将来開催地委員会による対話方式を採用しています。これにより、2036年以降の大会についても複数の国や都市が非公式の協議に入っており、持続可能性と地域レガシーが選考の最重要基準となっています。
【パリ2024総括とLA28展望】ロサンゼルス大会の競技改編と最新トレンド
パリオリンピック2024は、都市の歴史的景観を競技会場へと昇華させた画期的な大会として記憶されました。ヴェルサイユ宮殿での馬術や、エッフェル塔前でのビーチバレー、歴史的広場でのブレイキンなど、都市とスポーツの融合が高く評価された一方、屋外水泳エリアの環境整備や猛暑対策など、近年の気候変動下における大会運営の難しさも浮き彫りになりました。
この流れを受け継ぐ2028年のロサンゼルス大会(LA28)では、アメリカのスポーツカルチャーを反映した種目編成が注目を集めています。野球・ソフトボールの復活に加え、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュといった新規・復帰種目がプログラムに組み込まれます。一方で、都市型カルチャーとしてパリを沸かせたブレイキンが除外されるなど、大会ごとの地域性とグローバル配信の親和性を意識したダイナミックな入れ替えが行われています。
【組織とガバナンス】IOCの構造改革と開催地負担の現実
近年のオリンピックを語る上で欠かせないのが、国際オリンピック委員会(IOC)のガバナンスと収益分配の透明性です。IOCのトーマス・バッハ会長は在任期間を通じて、開催都市の財政的負担を軽減するための「ニューノーム(新常態)」を提唱し、常設スタジアムの新設を極力避ける方針を徹底してきました。
しかし、放送権料の肥大化やスポンサーシップ構造の複雑化に伴い、開催都市が直面する警備コストや交通インフラの維持管理費は依然として大きな課題です。2024年総会などの議論でも示された通り、環境負荷の低減とデジタル視聴体験の最大化を両立させることが、今後のオリンピックの存続可能性を左右する鍵となっています。
【夏季オリンピック】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:次の夏季オリンピックはいつ、どこで開催されますか?
A1:次回は2028年7月にアメリカ合衆国のロサンゼルスで開催される「LA28(第34回オリンピアード競技大会)」です。ロサンゼルスでの開催は1932年、1984年に続き通算3回目となります。
Q2:オリンピックの正式名称が「オリンピアード競技大会」なのはなぜですか?
A2:古代ギリシャで4年周期の暦を表していた単位「オリンピアード」を近代大会が継承したためです。夏季大会は大会の実施回数ではなく、この4年の期間そのものを数える仕組みになっています。
Q3:実施される競技種目は毎回同じなのですか?
A3:基幹となる基本競技(コア・スポーツ)に加え、開催都市の提案による追加競技が大会ごとに選定されます。そのため、LA28ではフラッグフットボールやクリケットが採用されるなど、大会ごとに競技構成は変化します。
まとめ:次世代の夏季五輪を見極める視点
夏季オリンピックは、単なる国家間のメダル争いを超えて、地球規模の環境配慮や都市計画のモデルケースを提示する場へと変貌を遂げています。巨大な箱モノを建設して経済成長を誇示する時代は終わり、いかに既存の街並みを生かし、大会後も市民生活を豊かにできるかが問われています。
パリオリンピックが示した文化・歴史との融合、そしてLA28が目指すエンターテインメントと民間活力の融合は、五輪の持続可能性を占う重要な指標です。今後発表される具体的な競技スケジュールや観戦チケットの運用動向を注視しながら、4年ごとに更新されるスポーツと社会の新しい関係性に注目していく必要があります。 (出典: 夏季 オリンピック(Yahoo!ニュース))